○ どういうクルマなのか？ ○

©SUBARU ©STi

　基本的に、GC/GFのB型以降生産されていったSTiプロデュースのコンプリートカー、もしくはカタログモデルがSTiバージョンです。その中で、Version.2はその直前のRA STi Versionの余りの売れ行きのよさに、一旦生産を中止した後に体制を整えなおして登場させた期間限定生産のモデルとして、ラインナップを拡大して95年8月に発売、翌96年3月まで生産されました。
　リリースは、セダン、セダンRA、ワゴンとなり、限定車で当時のWRCのワークスカラーに塗装された「Version.2　555」もセダン500台、ワゴン100台限定で発売されました。

　ただし、ワゴンのみカタログスペックは

　・最高出力：260ps/6500rpm（セダン：275ps/6500rpm）
　・最大トルク：31.5kg/5000rpm（セダン：32.5kg/4000rpm）

　と、なぜかセダンと違うスペックになりました(^-^;
　単純にみて、C型の標準WRXと全く同一なので、どういうことなのやら…でも、ECUボックスのシールはチェリーレッド地になっているし…。、いくつかショップ系のBBSで伺ってみたのですが、どうもはっきりしませんで…。
　そうこうしていたらSTi自身がC型標準車と同一というコトで記事を書き、疑問は解決しました(^-^;

　実はソレは形式にもでておりまして…助手席側ストラットアッパー部にあるプレートを見ますと、 ウチのクルマの形式は「ＧＦ８Ｃ５８Ｄ−６１」 となっています。
　赤字で示した「８」の部分はグレード名で、「WRX」のコトです2リッター4WDモデル全般(基本的にはSTiバージョン以外、HX-20S・SRXを含む)のコトで、「WRX-STi」であればココは「Ｅ」になっているハズなのです（形式名の意味は16PSホームページの「車屋六連星on web」で詳細に解説されています）＞また、Ver.3以降のワゴンSTiは「GF8*5ED」となってます＞詳しくはこちらを参照してください

　では、何が違うかと言えば、青字で示した「−６１」の部分でして、ココはオプションコード、となっておりまして、スポーツワゴン WRXSTi Version.2の場合、「６１」が「WRX-STi」、「６２」は「WRX-STi 555」となるそうです（かなり前のカートップ誌の解説でそうありました）。
　初代のSTi製コンプリートカー（B型のときに発売）もVersion.3以降も、ボディ形式以外はエンジンスペック等も全く同じだったのですが、なぜこいつだけ違えているのかは…いまだ謎です(^-^;

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(07.02.23　改訂：詳細が判明したので追記・変更)
　かなり遅めの改訂ですが…(^-^;BBSの方できーぽんtypeSさんがわざわざ問い合わせてくださったり、お世話になってるです。＠ＧＣ８Ｃさんは手持ちのカタログを引っ張り出してくださり(後日、ワタシもグッドスピードさんよりカタログを譲っていただきました♪)多方面よりの検証の結果…。

　ECUはセダンとは違うものの(とはいえECUボックスに貼られている「○フ」はノーマルと違い、地の色はチェリーレッドでした)…

　エンジン関係はワゴンSTiでも専用品が入っています。

　220PS標準ワゴンとの比較ですと、カム・ターボチャージャー・エアチャンバー(レゾネータ)はセダン用のモノに変更になってます。
　また、内部部品でも鍛造ピストン・軽量HLAはセダンのVer.2と同じモノが使われています＞カタログにも明記されています

　なお、BBSで詳細が発覚した後に「最速！インプレッサ製作日記」様のコンテンツ「資料室」に、GDBとGC系のエンジン・ミッションのフル形式の一覧が掲載されまして、改めて拝見したところ、フルエンジン形式でもエアコンの有無を示す記号のみの違いで、本体部分の記号はセダンSTiと同じコトが確認できました＞海外サイト等でもフル形式の一覧を作成してくださっているサイト様もありますが、少なくともウチの場合ですと「最速！インプレッサ製作日記」様の形式が正解です

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　ちなみに、標準車と違う装備を挙げてみますと…

　・カーボン製フロントタワーバー（航空事業部製）
　・フォグランプカバー
　・クイックシフト
　・エクセーヌ張りの専用シート（赤ステッチ仕様、運転席及び助手席シートはSTiロゴ刺繍あり）
　・専用本革シフトノブ（赤ステッチ仕様）
　・専用本革ステアリング（ナルディ製の赤ステッチ仕様、「STi」のエンボス文字入り）
　・選択制エンブレム（チェリーレッド地の「i」マークか、黒地の六連星エンブレムから選べるよ うになっています…ワタシはもちろん六連星を選択）
　・専用シルバー塗装インタークーラー
　・インタークーラーウォータースプレー（RA標準車と同じ1.5リッタータンク）
　・赤チヂミ塗装インテークマニホールド
　・専用ルーフ＆ウエストスポイラー

(07.02.23　改訂：詳細が判明したので追記・変更)
　・フィン付きパワーステアリングオイルクーラー
　・大容量パワーステアリングポンプ
　・フロントバンパーカラードラジエターグリル
　・ガンメタリック塗装フロントグリル
　・鍛造ピストン
　・軽量HLA(ハイドロリックラッシュアジャスター　レブリミット7000rpm)
　・STi ECU(カタログスペックはC型セダンと同様ですが、若干データが違うらしいです)
　・インタークーラースプレーノズル(拡散性向上品)
　・「Tuned by STi」ステッカー(エンジンルーム内)
　・STiフェンダーエンブレム
　・リヤ「IMPREZA WRX STi」専用ステッカー

　となっています。
　また、説明書も 通常のモノと別に専用の説明書が1枚添付されていました。

　※説明書の中で、「大型スポイラーが装着されているので洗車機は不可」となっているんですが、 ディーラーで聞いてみたら、洗車機で洗ってますよと言われ唖然(^-^;
　自分でも２〜３回洗車機に通しましたが、新しい洗車機では問題はないようです。
　ただし、ルーフスポイラーが大きいコトと、リヤウインドが傾斜がきついため、リヤは洗い残し がかなり出ます(^-^;
　時間がないときであればとりあえず、使えなくはなかったです。それでも、古い洗車機によって は問題が出るかもしれませんので、新しい細かな調整が出来るタイプを（スポイラーやリヤワイパ ーの有無を入力するタイプ）選んでかけた方がイイかもしれませんが…